私のブログにもありますが、よく”○○に効くツボ”と紹介されていても、実際のところご自分で探すとなると「本当にここで良いのか自信が持てない」というのが本音でしょう。

実はプロの鍼灸師だってそうなのです。

偉い先生の御本を拝読しても、鍼灸師は10人いれば10通りの解釈があるほど、よく言えば百花繚乱、悪く言えば玉石混交の世界ですので、その先生の言う感覚的なものは文章からはうまく伝わってこないのです。

ただ経験を積むことで、なんとなく「こんなことかなぁ~」と理解できるようになるのです。

ですから、鍼灸師でもない方たちが本やブログを読んで一発で分かるわけは無いと思います。

私がセルフメンテナンスでお灸をお勧めする理由は、温熱刺激はズドンとその刺激をした周囲に広がりますので、多少ツボを外しても効果があるからなのです。

ですから、大らかな気持ちでお灸をしてください。

真面目過ぎるのは往々にしてシンプルなことを複雑にしてしまうものです。

私がツボを紹介している表現の最後は決まって”凹んだところ”となっていると思います。

基本的にツボは凹んだところで良いです。

どこかが痛いとすると、その場所から”痛い痛い”というパルスが神経を伝わって脳に届きます。

本当は痛いところ・悪いところなんて、全身60兆の細胞のうちほんの一握りでしかないのに、頭の中をいっぱいに支配してしまいます。

その痛いところから脳までの神経がホットラインとなっていますので、そこの過剰な働きをすこしトーンダウンしたいのですね。

どこかが過熱していると、必ずと言ってよいほど(例外は発熱しているとき)反対に働きがダウンしている場所があるものです。

その機能低下が起きているところは(面として感じることが多いです)往々にして、体表を触ってみると妙に押しても押し返してくる力が無かったり、冷えて感じたりします。

その中でも特に押したときに力がなく、まるで谷底のように凹んだところを見つけ出すことができたら勝ったも同然です。

そここそが究極のツボです。

私たち鍼灸師が、痛いと言っているところとは全然離れた手足を丁寧に触っていたりするのは、その一番凹んだポイントを探しているのですね。

探すときは皮膚に軽く触れるようにしてください。

「ここかな? それともこっちかな?」と強く押して探していると、味見をしすぎてかえって分からなくなるように、どこが最も凹んでいるのかかえって迷ってしまいます。

さっと触れて、「あぁこんな感じ!」とサラッとやるのがコツなのです。