前回、”せっかちは脾気虚”について書きましたが、そのつづきみたいなものです。

外出の時、ドアに鍵をかけたにもかかわらず、なんか気になってドアノブを回して確認をするってことあるじゃないですか。

変ですよね、ものの数秒前に自分でしたことなのに、忘れたわけでもあるまいし、、、

慎重な性格とはちょっと違うし、健忘症とも違う。

不安症の方が近いでしょうね。

今やったことを忘れてしまうのは、「今日中にあの仕事をしなくちゃいけない」とか「何時の電車に間に合うかしら」とか、先先のことで頭がいっぱいになっているときに起こります。

頭の中がいっぱいいっぱいになっているので、周りのことに気が付かなかったり、ご自分の身体のことに意識が向かなくなっていたりします。

まぁ、社会人になると自分がやりたいことより、やらなくてはならないことに追い回されるのが仕事みたいのところって誰でもあるとは思うのですが、前に前にとか、もっと上にもっと上にと意識が”今ここ”にないと周りの人に迷惑かけていても気が付かない困った人になってしまうかもよ!

自分が足元にかが付かなくて犬のウン〇を踏んでしまうくらいならまだ良いのだけれど、一番大事な家族にそのしわ寄せが行ってしまうことだけは避けたいものですよね。

私の鍼灸院に来られる方も、そのほとんどは”気が上がっている”状態です。

「気が上がっているってどんな意味ですか?」と聞かれると、だいたい上記のようなことをお話しします。

じゃぁそれを治すために何をしているのかというと、胃腸の働きをよくして肝臓を穏やかにしているのです。

こんな説明じゃちょっと抽象的に過ぎてわかりませんね。

具体的には頸の緊張をほぐして、下っ腹に力が入るようにしているのです。

イメージしてほしいのは、たとえば先頭のような大きなお風呂にゆっくり使っていて、手足が十分に温まってくると自然に「ふぅー」とか「はぁー」とか深くため息が出るでしょ?あの感じ。

お酒が好きな方なら、程よくおいしいお酒が回ってきたときなんかも自然に「ふぅー」と息が出ますね? あの感じ。

たまに腹式呼吸が良いというので力を込めて呼吸をしている方がいますが、あれはダメです。

力が入っている時点(特に首肩に)で”気が上がっている”状態です。

知らず知らず社会と戦うために鎧を身に着けてしまっていませんか?

鎧=体の強張りです。

強張りの場所によって、それぞれの症状がにぎやかに出てきます。

鍼灸師はその鎧を取って素の自分に戻る作業をお手伝いしているようなものです。

上手に心の鎧を取れると嬉しいですね。

公孫にお灸は良いですよ。